少年A
博士！ついに全国平均の最低賃金が1000円を超えました！
クロウ博士
これは少し不安じゃのう。
少年A
賃金が上がることは良いことばかりじゃないんですか？
クロウ博士
それがそうとも限らないのじゃ。今回は賃金上昇について話そうかの。
最低賃金の上昇とは
8月18日、厚生労働省は最低賃金（時給）の改定額を発表し、全国平均は43円増加して
1004円となる。
最低賃金の最高額は東京では1113円で、最低額は岩手県の893円となった。
新たに発表された最低賃金は10月1日以降から適用されていく。
少年A
最低賃金の全国平均が1000円を超えるのは初めてなんですね！
クロウ博士
この上昇は物価の高騰による国民の生活の難しさがわかるの。
会社側の影響は？
最低賃金額の上昇について雇用者の意見は、増加させる幅を抑制するように主張した。
最低賃金額の上昇によって、会社側では給料を支払う額が上昇することになってしまう。
年功序列によると新卒者の給料が一番低くなるが、その給料を底上げすることにより、
他の社員への給料の更なる増額へと繋がると考えられる。
業績の厳しい企業では、最低賃金の引き上げは大きな痛手となるだろう。
労働者側の影響は？
貰える給料が増加することになった場合、単純に所得は増加することは明らかではある。
しかし、会社側では支払う給料が増加する。それに伴い業績も増加させなければならない。
これが出来ない事には、商品などの値上や社員の解雇などによる対策も考えられる。
この為、所得は増加しても、商品などの価格が更に上昇するようなことを繰り返していけば、それはトカゲの尻尾切りではないだろうか。
少年A
それじゃあ最低賃金が増加しても安心出来ないじゃないですか！
クロウ博士
最低賃金を上げることは、長い目で見るとその場しのぎと言えるかの。
少年A
何か対策はないんですか！
クロウ博士
これは、個人でどうにかすることは出来ない国の問題なのじゃ。
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